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やっぱり鍼灸師には超音波エコーを用いた解剖学の教育がかかせない説

長ったらしいブログタイトルになり申し訳ございません。



ただ、これ本当に思います。



何故なら専門学校で習っただけの知識では、自分の鍼を打ったその先にどの様な構造物があるかきちんと説明できないからです。



これは言い切っても良いです。



自分自身そうでした。



結果、どの様になるか?



すごーく浅い鍼を打つ。



これがあらゆるリスクを回避する最善策です。



(浅い鍼を否定しているのではありません。浅い鍼には浅い鍼の目的がありますので、その目的にそって治療を行い、僕なんかよりも遥かに沢山の患者様を治している先生は山程います)



効果は?



うーん…という鍼灸師の先生は多いのではないでしょうか?



結構曖昧でわからないまま治療するのは、それはそれでストレスなんです。



僕は超音波エコーを用いたリハビリを理学療法士の先生に教えてもらい、目から鱗でした。



本当にあの時教わってなかったら開業もしてないだろうし、もしかすると鍼灸師という仕事すら続けていたかわかりません。



それくらい曖昧なストレスを抱えて治療しておりました。



今日も、自分の下腿が「むくむなぁ~」と思い自分の下腿部分を触診して、凝り・硬結のある部分に鍼をしておりました。



すると、事件が!



思わずInstagramのストーリーにあげてしまいました笑

浅腓骨神経という神経に直撃したのです。



鍼治療において「響き(ひびき)」という言葉があります。



鍼を受けたことある方であれば、なんとなく「ずーんとするあれか!」とイメージできると思います。



ただ、この「響き」という言葉も曖昧で、筋膜への刺激によるものから、神経に直撃した際に起こるビシャー!っていう電撃痛も、「響き」で済まされている事もあるのではないでしょうか。(いや、あります笑)




この様な曖昧な要素がクリアになることで鍼灸師も生き生き自信を持って治療出来るし、そうすることで、以下の様な現状を打破できるのではな無いかと思います。


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(以下、森ノ宮医療大学のページより引用)

https://mumsaic.jp/info/index.php?c=topics2_view&pk=1410773778#:~:text=%E5%9C%B0%E5%9F%9F%EF%BC%88%E6%96%87%E7%8C%AE1%E3%83%BB2%E3%82%92,5%EF%BD%9E7%EF%BC%85%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82


近年の日本における鍼灸の年間受療率(1年間で鍼灸治療を受けたことのある成人の割合)は、おおよそ5~7%です。

 
 ちなみに日本における鍼灸の生涯受療率(生まれてから今までに一度でも鍼灸を受けたことのある人の割合)は、同じく以下の文献の一部からおおよそ20~30%と推測できます。

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本当に鍼って、凝りや痛みに対して本当に即効性があると思います。



(昨日も書きましたが、凝りや痛みが、「シャツのシワ」だとしたら、鍼はアイロンがけの時の「霧吹き」で、アイロンは「運動」です。凝りや痛みの根本は運動しないと治らないと思ってます。)



もっともっと皆様の身近な治療になって良いと思いますし、ならなきゃいけないと思います。



だからこそ今後、専門学校の時点で超音波エコーを用いた解剖学の教育を取り入れると、自分みたいに10年近くもがき苦しまなくても、即戦力で生き生きした素晴らしい鍼灸師が沢山登場してくれるのではないかなと思います。



超音波エコーは、一般的には妊婦さんのお腹の赤ちゃんをみるというのが一番イメージがつくとおもいますが、



最近では、整形外科の医師による注射や理学療法士のリハビリテーションで用いることが常識になろうとしております。



同じ運動器疾患を多く取り扱い、かつ「鍼」というものを取り扱っている鍼灸師こそ、用いるべきだと私はおもいます。



今日の内容はなんだか鍼灸師のネガティブキャンペーンになりましたが、本当にポジティブな業界にしていきたいから!



だからこそこれからも、ツボのエコー解剖学を発信し続けていき、鍼灸師の当たり前にしていきます。



最後に絶対的に、忘れてはいけないのが、「医師法」です。医師以外のものが診断行為をすることは医師法違反です。



私はあくまでも解剖学的な理解を深め、安全でより効果的な治療を行うために鍼灸師にもエコーの必要性があると述べさせて頂きました。



何度も書きますが、診断行為は違法です。



超音波エコーはリアルタイムに情報がみれる為、時として、使用に関して非常に熟知した医師でも、判断が難しい場合があります。



それを中途半端な知識の医療従事者が、判断し診断行為の様な事をすると、のちに取り返しのつかない事が患者様に起こるかもしれない。



そういうことをお医者さんは懸念されているのだと思います。




裾のが広がると必ずこの問題が出てきます。



だからこそ、使わせないではなく、きちんと学び、共有し、疑わしきは必ず医療機関に御高診を依頼する仕組みを作らないといけないのだと思います。




何だか話が迷走してきたので、要約しますと…



・鍼を刺すための解剖学はエコーにあり

・養成校からのカリキュラムに(してほしい)

・絶対に診断せず、医療機関との連携を



以上です!



Instagramのストーリーに「ツボとエコー」としてまとめているので、そちらも要チェック!


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Higuchi