上位交差性症候群

 

実はわたくし、年明けから自宅近くの公園で「ケンカツ」始めました。

 

現代人の生活は何かと、猫背なことが多いと思います。

 

最近、引っ越しをしまして電車通勤で50分位電車に乗っているのですが、その間スマホ見たり、寝たり…ほとんど猫背。この猫背が曲者です。

 

猫背の姿勢になると何が起こるかというと…

 

そうです。上位交差性症候群になるのです。

 

日本人はかっこいい名前が好きなので、もってこいだと思いますが、いわゆる猫背・不良姿勢のことをこのように呼びます。

上記の絵のような姿勢では、短縮筋(筋がちぢんだ状態)と伸長筋(筋が伸びてさぼったような状態)が出てきます。

 

短縮筋

・後頭下筋群

・僧帽筋上部

・肩甲挙筋

・斜角筋

・広背筋

・大円筋

・肩甲下筋

・大胸筋・小胸筋

 

伸長筋

・深部頸椎屈筋

・前鋸筋

・菱形筋

・僧帽筋中部

・僧帽筋下部

・小円筋

・棘下筋

 

関節に生じる異常

・頸椎の伸展増強

・肩甲骨外転位・前傾増強 

・骨盤後傾傾向

・肩屈曲・伸展・外旋可動域低下

 

起こりうる症状

・首こり

・肩こり

・頭痛

・胸郭出口症候群

・肩関節周囲炎(四十肩・五十肩:インピンジメント症候群)

 

いかに短縮筋の緊張を取り去り、伸長筋の筋力を強化するか。

これが、現代人の首こり・肩こり、姿勢改善の唯一の方法なんだと思います。

 

上位交差性症候群があるということは当然、下位交差性症候群もあります。

全身のバランスという意味では上位だけでなく、下位も見ていく必要があります。

 

 

と、いうことで、最初の「ケンカツ」の話に戻るのですが、現代人姿勢になっている私は、

 

肩甲骨の位置をしっかりいい位置に戻すべく「懸垂」を始めたわけです。

 

ただ懸垂は腕の筋力も最低限必要で、すっかりなまり切ったこの体では、肩甲骨を意識する前に前腕、上腕が悲鳴を上げております()

 

継続は力なり。年明けから公園で3回位やっておりますが、徐々に肩甲骨周囲に効くようになってきております。

 

今後意識していく必要があるところとして、懸垂の主動作筋は広背筋で、この広背筋は短縮筋なのであまり鍛えすぎてもよくないですし、うまく柔軟性を保ちながら機能的に強化していきたいと思います。

 

 

ちなみに短縮筋はストレッチをしてもなかなか改善しない場合が多く、鍼治療をして緊張を落としてから、ストレッチすると非常に効果的にストレッチされます。

 

皆さんも「ケンカツ(懸垂活動)」始めてみてはいかがでしょうか。

 

(過去の肩こり記事も要チェック!!)

Higuchi