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エコーは解剖学的な復習ツール

 「肩甲骨内側縁の凝り感」は鍼灸臨床において非常に訴えの多い場所だと思います。

またこの部分は肺に近く、深刺すれば気胸の危険性があります。

 

かといってあまりに浅いと菱形筋が治療対象の場合届かない可能性もあります。

 

僕はビビりなので、肩甲骨内縁(菱形筋)に鍼をすることがあまり好きではありません。

 

菱形筋に刺鍼する際、皆さんはどのようなリスク管理をされていますか?

自分の場合は入念に肋骨を触察して肋骨上に止めるようにしております。あるいは今はエコーがあるのでエコー画像を撮像し胸膜までの距離を確認します。

 

ここまで自分がみてきた感じ大体肋骨まで1.5㎝~2㎝位のイメージです。

 

自身が寸3(4㎝)の鍼を使っているので、大腿鍼体の半分まで刺入しても大丈夫だということを確認して刺鍼するようにしております。

 

もちろん多少の個人差はあるので、今後も患者さんに対してエコーで肩甲骨内側縁を撮像し、体格や性別によって胸膜までの距離に差があるかデーターを蓄積していき、まず10件データが集まった際に報告したいと思います。

 

最近もっぱら気になる解剖的個所があると解剖アプリを見る

エコーで確認

知識の定着

 

を繰り返しております。まだまだ鍼灸師として自分の技術は触診でも刺鍼でも未熟です。インプット、アウトプットを繰り返し行っていきたいと思います。