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脱毛症とハリ

脱毛症の治療をしていて思う事。

 

日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年度版によると、

 

脱毛部へのステロイド注射は推奨度Bで「行うように推める」

 

なのに、

 

鍼灸治療は推奨度C2で「行わない方がよい」

 

になっております。

 

 

よく考えてみると注射って注射針を患部に刺しますよね…

 

 

鍼治療の鍼の方が細いし、同じ″ハリ″なのに薬液の有る無しだけで「勧める」から「やらない方がよい」になるのには何が原因だろうか。

 

 

円形脱毛症への鍼治療が発毛に効果を認めたとの文献もいくつか出ているし、

 

 

実際に当院でも鍼治療を行い、患者さんの発毛を確認しております。

 

 

じゃあ何故推奨されないのか?

 

 

こうなっているのは鍼灸業界側に問題があると思います。

 

 

結局、一般の方やお医者さんを含め、

 

 

「鍼治療ってよく聞くし、効果もありそうだけどよく分からない」

 

 

この状態をずーっと放置してきた事が原因だと思います。

 

 

(実際には多くの鍼灸師の先生がその効果について研究し論文にして発表しているにも関わらずです)

 

 

もともとこの育毛鍼を始められた、BODYREMAKER 鍼灸治療院・整体院の種市先生の、

 

 

育毛鍼で発毛する作用機序は、鍼治療でしか出来ない事です。

 

 

これを推奨度C2にしてるのは本当に勿体無いです。

 

 

実際に多くの患者さんが、脱毛症で悩まれていると思います。

 

 

発症後まずは医療機関に受診して頂くことが大事です。

 

患者さんがどのタイプ(通常型(単発型.多発型)、全頭型、汎発型、蛇行型)のどの型なのか。

ダーモスコピー検査や牽引テストを行い今、どのフェーズ(活動期、休止期)なのか。

 

また、甲状腺疾患等に自己免疫疾患を合併している事もあるため、血液検査も必要な場合があります。

 

これらの判断は我々鍼灸院では出来ないので、きちんと皮膚科にご受診頂く必要があります。

 

 

きちんとこういう事を理解した上で鍼治療を行っているのか?

 

 

お医者さんは鍼灸師を信用してないから鍼治療を勧め無いんだと思います。

 

 

結果をまとめて、皮膚科学会等で提示していく事で、

 

 

前述のガイドラインの鍼治療「C2」が「B」になってくるのだと思います。

 

 

脱毛症にお困りの方で、鍼治療ってどうだんだろう?興味はあるけど不安…とういう方。

 

 

まずはお気軽にご相談下さい。

 

 

(治療中はお電話に出れない事が多いため、当院LINEにご登録いただくとスムーズにやり取りが可能です)

 

Higuchi