全日本鍼灸学会雑誌/72 巻 (2022) 1 号 和辻 直, 橋本 厳, 粕谷 大智, 藤本 新風, 篠原 昭二
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/72/1/72_14/_pdf/-char/ja
今回の文献をAdobeのAIに、内容解説を求めた所、以下のような解答を得ました。
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この文献は、2019年に国際疾病分類第11版(ICD-11)に伝統医学の章が新たに加わったことを背景に、鍼灸臨床における「経絡」や「経穴」の意義について改めて問い直した内容をまとめたものです。 以下にその概要を解説します。
文献の背景
- ICD-11の採択: 伝統医学が初めて国際疾病分類に含まれ、鍼灸分野では経絡病証の活用が課題となった。
- 日本の現状: 経絡病証が日本の鍼灸臨床で十分に活用されていない現状が指摘されている。
シンポジウムの目的
- 鍼灸師にとって「経絡・経穴の意義」を問い直し、臨床的な活用方法や課題を明らかにする。
- 各シンポジストがそれぞれの立場から「経穴」「経脈」「経脈病証」の意義について見解を述べ、次世代へのブレークスルーを目指す。
主な内容
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経穴の意義:
- 経穴は診断点・治療点として重要であり、臓腑や経絡の変調を反映する。
- 教育的には体表解剖の座標としての役割があり、臨床では経絡の反応として現れることが多い。
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経脈の意義:
- 経脈は全身の循環を示すルートであり、呼吸や脈拍との関連が重視される。
- 経絡治療では、経脈を通じて身体の変化を捉え、治療に活用する。
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経脈病証の意義:
- 経脈病証は経気の流れの異常を診断・治療するための指標となる。
- 病態の改善には体性-自律神経反射の機序を考慮することが重要。
各立場からの見解
- 経絡治療の立場: 経穴や経脈は臨床での反応点として不可欠であり、経絡の変動を調整することで治療効果を得る。
- 現代医学の立場: 経穴や経脈は体性-自律神経反射や内臓反射の機序と一致する部分が多く、現代医学的な視点からも活用可能。
- 伝統鍼灸の立場: 経穴を通じて臓腑や経脈の状況を読み取り、病態把握や治療に役立てる。
課題と展望
- 教育の課題: 経絡や経穴の意義が学生に十分伝わっていない現状があり、実技的な教育の充実が求められる。
- 研究の課題: 経絡・経穴の科学的解明や臨床応用の深化が必要。
- 統合の課題: 現代医学と東洋医学の統合は難しいが、両者の視点を活かした発展が期待される。
総括
この文献は、鍼灸臨床における経絡・経穴の意義を多角的に検討し、現代医学と伝統医学の視点を融合させる可能性を探る内容となっています。 鍼灸師の教育や臨床の質を向上させるための重要な指針を示しており、今後の研究や実践においても参考となるものです。
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以上AIの要約終わり。
この解答の中で以下の3点が、今の自分自身の興味として学びたいと感じました。
・病態の改善には体性-自律神経反射の機序を考慮することが重要。
体性ー自律神経反射の生理学的な理解を再確認しないといけないということ。
・経絡・経穴の科学的解明や臨床応用の深化が必要。
自分行っている超音波ツボ探訪が、臨床応用に活かすための経穴の深化につながっているということ。
・経脈は全身の循環を示すルートであり、呼吸や脈拍との関連が重視される。
また経脈を上手く循環させるためには、宗気と呼ばれる気を得るための「呼吸」の重要性、また血液を全身に送る「循環器の働き(脈拍)」を生理学的にもっと理解する必要があるなということ。
便利な時代になったものです。
AIでの内容解釈に抵抗があったのですが、一度こうやってかみ砕いて、再度文献を読んでみるとより内容理解が進むということがよくわかりました。
おじさんも、文明の利器に頼り、より良い治療を提供できるようにしたいと思います。
Higuchi