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肩こりと僧帽筋

ようやく涼しい日が増えてきましたが、皆さまいかがお過ごしですか?


これから冬に向けて段々と寒くなるにつれて、


より多くなるのが「肩こり」


身体がこわばるし、着衣も増えて、


より負荷もかかるし…



肩こりと、一口に言っても、


実際のところどこがどう原因になっているのか?


今回は『運動器の臨床解剖アトラス』を参考・引用してお伝えしていきたいと思います。



【肩こりの原因】

  1. 腕はだらんと垂らしているだけでも、重力に負けないように筋肉はずっと収縮してしまう。(机の上に腕を置いている姿勢でも垂らす時とは違った筋肉が収縮し続ける)
  2. ずっと収縮し続ける筋肉内に疲労物質が溜まる。
  3. 筋肉内に疲労物質を送ったり、排出したりする動脈・静脈が正しく機能していない。 

これらの3つが一因として考えられます。

 

 

そう考えると、同じ様な姿勢(腕の位置)で長時間いる人の方が、より特定の場所にストレスがかかるので、

 

 

デスクワークで同じような姿勢を取り続けることがいかに凝りやすいか。

 

 

イメージに容易いと思います。

【肩こりの原因になる筋肉】

  1. 僧帽筋
  2. 肩甲挙筋
  3. 菱形筋
以上の3筋が代表的な肩こりの原因となる筋肉です。
中でも、
当院での鍼治療は「僧帽筋」が治療第一対象になります。
その僧帽筋は大きく、3つのブロック(線維)に分かれていて、
  1. 後頭部から肩甲骨や鎖骨に向けて下ってくる線維(下行部)
  2. 項靭帯(頸の1番出っぱっている骨の辺り)から鎖骨や肩峰に向けて外側に向けて水平に付いている線維(横行部)
  3. 第7-12胸椎から肩甲骨に向けて外側に向けて上がって行く線維(上行部)
 
 

常に肩甲骨は筋肉でつられている様な状態ですので、肩甲骨を挙げる作用をもつ、

 

 

僧帽筋下行部線維が重力に逆らう為に常に働いており、 

 

 

肩こりの時、最も問題になります。

 

 

また、【肩こりの原因】の所でお話しした、

 

 

「筋肉内に疲労物質を送ったり、排出したりする動脈・静脈が正常に機能しない」

 

 

という問題。

 

 

この動脈・静脈周囲の筋肉が、ぎゅっと硬くなると、動脈・静脈は圧迫され、正しく機能しなくなると、血流がスムーズに流れにくい環境になってしまい、

 

 

そうすると、疲労物質はそこに留まり、慢性的な肩こりになってしまいます。

 

 

これも大きな問題になります。

 

 

 

【僧帽筋の鍼治療に関して】

自分が治療をいていて、僧帽筋に鍼をしよう!という決め手になるのは、

 

 

頸の動きをチェックした際に、

 

 

側屈・回旋の動作で、曲げた方の頸の筋肉が痛みがある。

 


左図:頸部側屈 / 右図:頸部回旋

(両図:complete anatomy より引用改変)

 

そのような時、僧帽筋の下降部線維を中心に鍼をしていきます。

 

 

当院での僧帽筋への鍼治療に関してはこちらの動画をご参照ください。

 

 

肩こりは世界的に見ても、デスクワークの時間が長い日本人にとっては、

 

 

国民病といっても過言ではありません。

 

 

肩こり解消の一つの手立てとしての、

 

 

「エコーで観る鍼治療」!

 

 

是非お試しください。

 

 

肩こりに関して、次回は肩甲挙筋に着目していきたいと思います。

 

Higuchi

 

参考文献:

工藤慎太郎ら. 運動器の臨床解剖アトラス,第2版, 株式会社医学書院, 2021年6月15日, 364ページ,